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〜 プロローグ・スリーリーフクローバー 〜 Page:0001 
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虹色戦隊ナナレンジャー ―トランプ―



プロローグ ・ スリーリーフクローバー



四葉のクローバー
万分の一にしか存在しないのその草は、一つ一つの葉に、名声、富、満ち足りた愛、素晴らしい健康、という願いがそれぞれ込められている。
それをその人に捧げる為に、夕方から月夜迄、彼女を岩場に座らせて、未だ見つけられないでいる。
「もう、やめましょう」
随分と遅く彼女は言った。黙ってたから見つける迄待ってくれてるのかと、「寝ていたの」
そうかと青年は答える、だけどもう少し待ってくれないか?
彼女は薄く微笑んで、岩から降り屈んで、地面に手を差し出して、
「これで良いわ」
そう言って、四葉には一つ足らない、三つ葉のクローバーを顔の前に置いた。
それじゃ駄目だ―――いいのよ
「愛は要らないから」

その言葉は、
彼女が死ぬ迄、変わる事が無かった。



Am 2:00 Tokiyocity

都会での散歩道、
色の違う歩道にそって、無理やり植えられた木、今は夜に包み込まれてるが、街灯が所々照らしている。時による暗もさ手伝って、何も出来事が起こらなさそうな空間に、そっと侵入者がやってきた。
それは靴の足音だ、それは規則正しく暫く続いたが、突如半分になり、すぐにゼロになる。
その足音の主は代わりに声を出した。
「あれ、どうしたんですか?」
赤茶けた色のマッシュルームカットの人物。呼びかける相手は、同じスーツ姿に黒い帽子に、金髪を三つ網にしている女性、二人とも年の頃十代後半か。
「ううタロォ………」そしてその女性は、
「腕組んでよぉ………」
「あ、あのですね、ハナコさん、一体何歳なんですか?」
「せやかて、怖いんやもん!だってだって!」
彼女は神様に助けを求めるように、「夜の道にはお化けが出るもん!」「先行きますね」「あーっ!?」
即座に言葉を流した後、白状に去っていく後姿に、彼女は叫んで、
「タロウのアホ!ボケ!ツーテンカク!」
「最後の全く意味解りません」
関西弁を相手にしても漫才では無いので、普通に冷静な突っ込みを入れましたが、
「ううぅ………タロォ………」
彼女はしゃがみこんで泣き虫乙女モードに突入した。こうなったら望み通りにするしかない。溜息を吐きながら傍らに寄り、腕を差し出すと、海に浮かんだ救命浮き輪よろしくがしっと掴む。そしてやっと歩き出す。
「ちゅうかさー………、そんな簡単にみつかる訳あらへんやん」
「ですよねー、何時も無理難題ふっかけるんだから」
「うちもうこんな所歩くの耐えられへんって」
「そうですねー、喫茶店で渋茶でも飲んで暇潰して―――」
「あ」
え?
あれ、もしかして、
………居ましたね
「や、やったらさっさと話すまそ!そしてとっと帰ろうやぁッ!」
未だ泣き喚く彼女とは対照的な表情を浮かべながらも、タロウは再び視線を戻した。
そのハナコの騒音に、自分達を彼等の目的とした人も目覚めたらしい。座りながら待っていて眠っていたのだろうか。少し緊張しながら彼は、ネクタイを軽く締めなおし、そして、
「キタムラさんが呼んでいます」
呼びかけた人物は、穏やかに微笑んだ。
昔の夢を見てた、そう言いながら。

男の名前は、ホウドウと言った。